浜田麻里の最新アルバム『Gracia』のレコーディングメンバーが凄い




ヘヴィなものはよりヘヴィに、メロディアスなものはよりメロディアスに、と緩急と剛柔を巧みに使い分けた楽曲がずらりと並んだ。

それには豪華極まりない参加ミュージシャンの存在も大きいだろう。ギターにマイケル・ランドウ、ポール・ギルバート、クリス・インペリテリ、高崎晃、マイケル・ロメオ、クリス・ブロデリック、増崎孝司。ベースにビリー・シーン、リーランド・スクラー、フィリップ・バイノー。ドラムにグレッグ・ビソネット、マルコ・ミネマン。そしてキーボードにジェフ・ボーヴァ、マイケル・ロメオ、デレク・シェリニアン、増田隆宣、中尾昌志と錚々たるラインナップだ。今作の中でも“Disruptor”は熾烈な演奏バトルを繰り広げ、プログレッシヴ・メタルに通じる緊張感溢れるプレイを堪能できる。と思ったら、この曲には元DREAM THEATERのデレクが参加しているではないか。この辺の適材適所の人選にはメタル・ファンも唸ることだろう。

前半の怒濤の攻めを潜り抜け、中盤にはミドル・テンポの楽曲が配置され、アコギを用いた切なくも明るいポップ・チューン“Lost”なども素晴らしい。また、後半には速弾きの名手であるクリス・インペリテリを迎えた“Dark Triad”が飛び出したりと、作品一枚を通して存分に楽しめる内容になっている。名プレイヤーの演奏を追い風に、浜田麻里は水を得た魚のように歌い上げ、自由を謳歌した伸び伸びとしたヴォーカルを遺憾なく発揮している。純然としたメタル・アルバムとしても、普遍的なロック・アルバムとしても、聴く者をグイグイと引っ張ってくれる無尽蔵のエネルギーが今作には詰まっている。今がもっとも脂が乗っているのではないかと思わせられる傑作だ。

http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/18674

Paul Gilbert,Phillip Bynoe ,Derek Sherinian,Marco Minnemann


浜田麻里「Black Rain」MV